ワタナベオイスターに含まれる微量元素 銅
2019年 03月 22日
今日は微量元素の銅についてです。
銅は腸管から吸収され、肝臓へ送られた後、たんぱく質と結合して、
全身に運ばれ、約10種類の酵素の活性中心に結合して、生体内で様々
な働きをします。
また、ヘモグロビン合成に必須の酵素の活性中心であるので、
貧血予防に欠かせないミネラルです。
また、マクロファージなどの免疫細胞のエネルギー代謝にかかわる
チトクロムCオキシダーゼの構成成分であるため、免疫力を高める効果も
あるほか、赤血球中のSOD(活性酸素を消去する酵素)にも含まれている
ため、動脈硬化の予防にも効果があります。
エネルギー生成や鉄代謝、活性酸素除去などの他、細胞外マトリクスの成熟
、神経伝達物質の産生などにも関与しています。
近年、銅欠乏が、貧血のほか高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症
などを引き起こすことが明らかになってきています。
一方、銅の過剰摂取が、活性酸素の生成を促進して酸化ストレスの原因と
なることから、肥満、高血圧、糖尿病、心不全、腎不全を悪化させる要因で
あると考えられています。
銅は特別な薬品による急性中毒や、銅が胆汁中に分泌していかない遺伝性
のウィルソン病以外では過剰になることはまずないと考えられます。
いか、タコなどの魚介類、豆類やレバーなどに多く含まれています。
注意点としては、銅の鍋を使用する時に酸性のものを使うことで、
銅が溶け出て過剰になることもあるという点です。
by touendou
| 2019-03-22 11:54
| 健康食品