ものすごい勢いで感染者が増えて行く新型コロナウイルス。
私もお客様に明日の東京出張を心配していただいています。
さて、ウイルスから自分を守るには「気」の防御作用が重要となります。
特に粘膜などの体表面の「気」である「衛気」が大切。
衛気を補うには玉屏風散(衛益顆粒)に入っている黄耆という生薬が重要です。
また、呼吸器系の乾燥を防ぎ、気を補う生脈散(麦味参顆粒)。
これらは、インフルエンザや、風邪であっても防御するために同じ方法を取ります。
今回のウイルスについては、「湿」が胃腸に溜まってしまっていた患者様が多かったようです。
特に寒さによって溜まった「寒湿」。
これを追い出すには、かっ香正気散(勝湿顆粒)。
湿が沢山たまると、気持ち悪さ、吐き気、下痢などの症状があります。
普段から下痢をしやすかったり、舌の苔が白く多いという方は、寒湿が溜まりやすい
かもしれません。十分に胃腸の養生をすることをお勧めします。
冷たいもの、生のもの、甘いもの、辛いもの、油っぽいものの摂りすぎは、
感染症の流行る時期は特に気を付けましょう。
体が元気な状態であれば、感染しても治る可能性が上がると思います。
時間の経過と共に治療法なども出てきますし、ある程度のところでピークを
迎えることになると思います。
なるべく感染しないよう守ることをうがい、手洗い、マスク、休養などの養生を
しましょう。
普段から風邪をひきやすい方などは漢方相談もおすすめです。